科学のまちから・・・

 こんにちは!森林総合研究所ってご存知ですか?つくば市松の里にある独立行政法人で、森林管理、木材の有効利用、材木の優良品種の開発普及などさまざまな研究を行っている機関です。北海道から沖縄まで全国に支所があり、年間予算は860憶円!そこでは、土に出入りする”窒素”の量や、木の成長を調べています。従来は、土の中の窒素は比較的少なく、森はいつも窒素が足りない「空腹」の状態でしたが、最近都市周辺では、工場や車の排気ガスの影響で窒素が増え、森は「飽食」しつつあるそうです。その影響を探ろうと、筑波山など関東周辺の森林17か所で調査しました。窒素は主に、雨に溶けて土中に入ります。1ヘクタールの森に、年間約10キロを超える窒素が雨から入ると、森は吸収しきれず、「飽食」状態になります。「窒素飽和」と呼ばれる状態です。筑波山や東京都多摩市、それに群馬県みどり市の森林では、年間20キロ前後の窒素が雨から土に入り込み、「飽食」状態とみられました。3か所とも、森の中の雨は、外の雨に比べて2倍前後の窒素を含んでいたそうです。空中を舞う窒素化合物が、木に付着して雨で洗い流され、森の地面に落ちると推測されます。一方、筑波山の北側にある城里町の森林では、雨からの窒素は年間8〜9?。東京方面から飛ぶ窒素化合物が、筑波山などの山にさえぎられ届かないと考えられます。「飽食」の悪影響としては、?森が吸収できない窒素が川に流れ水質を悪化させる?土の酸性度が増し土中の有害物質が溶け出す?木の代謝が異常になり害虫に弱くなる―などが心配されます。ただ、筑波山は20年以上前から窒素が過剰だったとみられるが、現在は目立つ異常はないそうです。つまり、ほにゃララ✿ファームについてはどうかと考えると、もともとは酸性を好む”芝生”を育てていたので酸性的な土のようですが、東京方面から飛んでくる窒素化合物が筑波山にさえぎられてちょうどララ✿ファームあたりに貯まる(^◇^)♡ので、意外に窒素は思ったよりあるのかもしれません。その証拠に、人参も大根もちゃんと間引き作業を行えば、それなりの大きさに育つからです。”窒素”は多くても少なくてもいけないようですが、最終的に収穫に差が出るのは、いかに人が野菜たちに目をかけてやるか、心を込めて♡接するか、その違いのような気がしました。